AT THE GATES/WITH FEAR I KISS THE BURNING DARKNESS

スウェーデンのゴシック・メロディックデスメタルの2nd。この作品まではPEACEVILLE傘下のDEAF RECORDSから発表していました。1stではヴァイオリニストが在籍していて、虚無的な、ブラックメタリックな音を出していましたが、このアルバムではさらに狂気と悲嘆の感情に満ち溢れた独自の世界に到達しています。何もかもを吐き出し泣きじゃくるような感情的なヴォーカル。この頃のゴシック・デスメタルに共通する厭世・終末観、耽美的な詩の世界。小刻みに震え、暗く、寒々しく激走するメロディ。ドラマティックな表情、激速な展開もありますが、全体を貫いているのは救いようも無いほどの悲観、絶望。後に激情系ハードコアに出会った時に既視感を憶えました。ラストにDISCHARGEの"THE NIGHTMARE CONTINUES”のカヴァーが入っています。IN FLAMES以降のメロディックデスとは意識が全然違います。